Introduction: 射精制御や膣内射精潜伏時間と女性の性機能との関連は過去に頻繁に報告されているが、射精量や強度など他の男性の射精特性が女性の性機能にとって重要であるかどうかを調べた研究は存在しない。

目的:主観的に認識される射精強度と射精量が女性の性機能および満足度に与える重要性を評価すること。

方法 性的に活発な異性愛者の女性240名(年齢中央値27.4歳)を対象に、研究特有の質問と検証済みの質問票を用いた横断的オンライン調査である。

主なアウトカム評価項目。 結果は、主要な研究変数の平均値、パーセンテージ、年齢管理された偏相関係数として提示される。

結果 50.43%の女性が、パートナーが性交中に射精することを非常に重要と考えていた。 18.3%の女性はパートナーがオーガズムに達する前に射精することを好むが、53.5%にとってはこれは重要でない。 22.6%の女性は、パートナーが膣内性交中に射精したとき、より強いオーガズムを経験したと述べています。 17.4%が「パートナーの射精の強さによって、より強いオーガズムを経験することがある」と回答したのに対し、17.8%は「全く関係ない」と回答しました。 主観的に感じる射精量によってオーガズムが強くなると感じない女性は20.9%であったが、過半数の37.9%は「関係ない」と回答した。 射精量を自分の性的魅力の表現と考える女性は13.1%であった。 パートナーが射精したとき、パートナーがより激しい射精を経験したとき、パートナーがより多くの射精量を排出したときに、より激しいオーガズムを経験したと回答した女性は、生涯オーガズム機能の向上(それぞれr = 0.24, r = 0.15, r = .26)および生涯性的満足度の向上(それぞれr = .29, r = .15, r = 26)も報告している。

臨床的意義 射精特性の認知は,女性パートナーの性的満足度や全体的な性的機能に関連する可能性がある。

強さ&の限界。 本研究は、女性の性機能に対する男性の射精量と強度の重要性を探った、まさに初めての研究である。 データは自己申告制であり,射精特性は客観的に測定されたものではなく,女性の自己申告によるものであった。

結語 男性の射精とその様々な側面は女性にとって重要な役割を果たすと思われるが,本研究では射精の特徴に対する女性の意識にかなりのばらつきがあることが示された。 このばらつきの原因を検討するために,さらなる研究が必要である。 Burri A, Buchmeier J, Porst H. 女性の性的満足度と機能に対する男性の射精の重要性。 J Sex Med 2018;15:1600-1608.