背景.副鼻腔炎の外科的治療の臨床結果(Clinical outcome of surgical treatment of the symptomatic accessory navicular)を報告した。 副鼻腔炎に対して保存的治療が奏功しない場合、外科的手術が必要となることがある。 これまでにも伝統的なKidner手術や代替手術の成績が多数報告されており,いずれもほぼ満足のいく臨床成績であった. この研究の目的は、米国整形外科足関節学会(AOFAS)の中足尺度を用いて、症状のある副鼻舟に対する単純切除と後脛骨筋腱の解剖学的修復による外科的管理の臨床結果を報告することであった。
Methods: 著者らは、症候性副鼻腔炎に対して外科的治療を行った連続13例(14足)の結果をレトロスペクティブに検討した。 手術時の年齢は16歳~64歳(平均34.1歳,平均28.2歳)であった。 全例がII型副鼻腔炎であった. この研究に参加した患者の平均追跡期間は103.4ヶ月(範囲、45~194ヶ月)であった。 AOFAS Midfoot Scaleは、この研究に参加した14人の足の術前と術後の臨床状態を判断するために利用された。
結果 術前のAOFASスコアの平均は48.2点(範囲:20~75点、平均:38.8点)であった。 術後のAOFASスコアの平均は94.5点(範囲:83~100点、平均:94.3点)であった。 最終フォローアップでは,14足中13足に痛みがなく,活動制限があった患者もなく,靴のインサートの変更を必要としたのは14足中2足のみであった. 術後、術前の中足部縦アーチのアライメントに臨床的に顕著な変化を認めた患者はいなかった。 本研究に参加した患者は全員、手術の結果に満足しており、同様の状況であれば再び同じ手術を受けたいと考えている。
結論 保存的治療で副鼻腔炎の症状を軽減できない場合、副鼻腔炎の単純切除と後脛骨筋腱の解剖学的修復は成功する手術である。 全体として、この手術は確実な痛みの軽減と患者の満足度をもたらす。 今回の研究では、AOFAS Midfoot Scaleを利用して定量化したところ、各患者の臨床状態は術後に有意に改善された。
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