RESULTS

ベースライン臨床データ

視神経炎患者115名に対して、症状発現後3ヶ月以内に脳と脊髄の画像診断を実施した。 113名が片側、2名が両側の視神経炎であった(年齢:(平均、中央値、範囲)32、31、16-49歳、性別。 76F、39M、罹病期間。 6、5、1-12週間)。

MRI空間内播種:ベースラインデータ

81人(70%)に一つ以上の脳病変、31人(27%)に一つ以上の脊髄病変が見られた。 脳走査のみでは41/115(36%)が空間播種を有していた(脳と脊髄では44/115(38%))(表1)。

この表を見る。

  • View inline
  • View popup
Table 1

脊髄病変のMS診断への影響

正常脳MRI

正常脳MRIスキャン患者34人のうち、脊髄病変は4人(12%)にみられた。 現在の診断基準を用いると,脊髄病変はあるがMRIで脳病変がない患者は,MRIで空間播種を示すものとして含めることはできない。

1-8 脳病変

1~8病変の患者39人のうち,8人(21%)が脊髄病変を有していた. ベースラインスキャンで宙に播いた患者数は,脊髄病変を含めると2人(5%)から5人(13%)に増加した。 空間播種に脊髄病変を必要とした3名の患者の病変部位は、患者1:脳室周囲(3)、ガドリニウム増強(1)、脊髄(1)、患者2:脳室下(1)、皮質横(2)、脳室周囲(2)、脊髄(3)、患者3:脳室下(2)、脳室周囲(3)、脊髄(2)であった。

脊髄を含むにもかかわらず腔内播種を認めなかった1~8病変の34/39例における病変部位は、脊髄(4)、脳底部(5)、皮質横(15)、脳室周囲(19)、脳室傍3(6)、脳室周囲でも皮質横でもない個別大脳白質(14)、ガドリニウム増強(6)である。

9個以上の脳病変

9個以上の脳病変を有する42例では,19例(45%)が脊髄病変を有していた. 脳MRIのみでは39/42名(93%)に播種が認められ,この数は脊髄MRI所見を組み込んでも変わらなかった。

複数の脊髄病変を同じ数の脳病変の代わりにしても,播種を認めた患者数に変化はなかった。 ベースラインでspaceでの播種を欠いたのは、複数の脊髄病変を持つ2人のみであった<4861><6656>Follow up: MRIによる時間的・空間的播種とMSの診断

追跡調査は継続中であり、今回の報告には各時点で現在追跡調査を受けているすべての患者が含まれている:3カ月時点で94人、1年時点で64人(うち1人は脊髄MRIを受けていない)、3年時点で44人(うち3人が脊髄MRIを受けていない)であった。 脳のMRI所見を取り入れた新しい診断基準により、3カ月、1年、3年の時点でMSと診断された患者数は、臨床的に確定したMSの発症者数と比較すると著しく増加したが、脊髄の画像診断は診断にほとんど影響を及ぼさないことが明らかになった。 脊髄の画像診断が3ヶ月で行われなかったため、新しい脊髄病変の時間的な播種への影響は、1年と3年でのみ評価することができた。 全体として、脳MRIと臨床所見に脊髄MRI所見を加えることで、McDonald基準によるMSの診断が可能になったのは、1年後と3年後にそれぞれ追跡調査された追加患者のうち1/64 (1.6%) と2/44 (4.5%) のみであった。 これらの人々はすべてベースラインで1~8個の脳病変を持っていた(表1)。

1年後、新しい脊髄病変を持つ患者の1/11だけが、臨床(新しい再発)または脳MRI(新しい脳病変)で時間的に播種の証拠がなかった;この患者1人はベースラインと1年で脳スキャンが正常であった。 さらに、1年後に新たな脳病変とベースライン時の脊髄病変を有する1人の患者は、脊髄病変を含む場合のみ、McDonald基準による空間的播種を示すMRI証拠を有した(病変:脳室周囲(4)、柔毛(2)、離開(1)、脊髄(1))。

3年後、新しい脊髄病変のある患者の2/10は、MRIで空間播種を証明できなかったが、いずれも新しい脳病変があり、それ以上の症状はなかった。

ベースラインのスキャンに異常がある患者において、3ヶ月または1年後に時間播種の証拠としての新しいT2脳病変が発生すると、3年後の臨床的確定MSに対する感度は85%、特異性は79%であった。 1年後の新たな索状病変を加えても感度は上がらず、特異度は79%から75%に低下した(表2)。

この表を見る:

  • View inline
  • View popup
表2

ベースラインMRI脳に異常のある患者(41名)における1年後の新しい病変と3年後の臨床的確定MSの関係