アスペルギルス ニガーは分生子上で子実体を生産している. ここでは、この無性生殖構造体上の分生子の成熟について検討した。 分生子上で2、5、8日間発育した色素性分生子は、同様に熱に強く、CO2放出や代謝プローブTemponeの変換によって代謝活性を有していた。 2日齢の分生子と5日齢、8日齢の胞子を比較すると、合計645-2421個の遺伝子が2倍の発現量変化を示していた。 また、2日齢の分生子では、古い胞子と比較して、細胞壁からメラニンが抽出されやすかった。 また,2日齢の子嚢菌はマンニトール含量および発芽率が高かった。 水による飛散効率は8日齢の分生子の方が低かったが、風や疎水性の移動物体による飛散には差が見られなかった。 これらのデータ、および分生子上の分生子はごく一部しか飛散しなかったことから、A. nigerの1つのコロニーは不均質な分生子集団を放出していることが示唆された。 この不均一性は、水の有無などの条件が急激に変化する環境において、選択的な優位性をもたらすと考えられる
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