5.4. まとめ
基質濃度を変化させた初速度実験では、一般に基質結合に関する情報を得ることができる。
二価の酵素を用いた実験では、一般に逐次型と二重置換型のモデルが区別され、触媒サイクル中に最初の基質が急速に平衡になるか全く放出されない、秩序ある基質結合のモデルは、順次定常状態の基質結合と基質のランダム結合のモデルから区別されることができる。 しかし、逐次的、秩序的、定常的な結合を持つものは、逐次的、ランダムな結合を持つものと一般に区別できない。
テリアクタント酵素を用いた実験では、一般にバイラクタント酵素を用いたものと同じモデルを区別できるが、一度に二つの基質を持つものを区別することができる。 しかし、基質が順次、規則正しく結合するモデルは、結合する2番目の基質と思われるものが非常に高濃度である実験において区別することができる
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