胃がんの場合、予後について疑問を持つことがあります。 予後とは、がんが誰かにどのような影響を与え、治療にどのように反応するかを医師が最もよく推定したものです。 予後と生存率は多くの要因に左右されます。 あなたの病歴、がんの種類、病期、特徴、選択された治療法、治療への反応などを熟知している医師だけが、これらすべての情報を生存統計と組み合わせて予後を導き出すことができます。 予測因子は、がんが特定の治療にどのように反応するかに影響を及ぼします。 予後因子と予測因子は、しばしば一緒に論じられます。

以下は胃がんの予後因子です。

ステージ

ステージは胃がんの予後因子として最も重要なものです。 胃がんが早期に発見された場合、より良好な治療成績が得られます。

ステージの指標として最も重要なのは、腫瘍とリンパ節の2つです。 胃の壁を越えて成長していない腫瘍は、壁を越えて成長した腫瘍よりも予後が良好です。 がんが転移したリンパ節の数は、予後に影響します。 がんが3個以上のリンパ節に広がっている場合は、リンパ節に広がっていない場合や1~2個のリンパ節にしか広がっていない場合よりも予後が悪くなります。

腹膜洗浄液のがん細胞

手術中に採取した腹膜の洗浄液にがん細胞が含まれていると、予後が悪くなります。

リンパ管侵襲

血液やリンパ管に広がっていないがん(リンパ管侵襲)は、血管に広がったがんよりも予後が良い傾向があります。

腫瘍のタイプ

腸管型の腫瘍はびまん型の腫瘍よりも予後が良いと言われています。

腫瘍の位置

胃の下部にできた腫瘍は、胃の上部にできた腫瘍よりも予後が良好です。

外科的切除

手術で胃がんを完全に切除できれば、完全に切除できない場合よりも予後が良好です。

HER2 ステータス

HER2が陽性の腫瘍は予後不良です。

パフォーマンスステータス

パフォーマンスステータス(Karnofskyスコア70以上)が高い人は、低い人よりも予後が良好となります。