Abstract

目的:
褥瘡リスクのある高齢者の横臥位側臥位を維持するために、目的に応じたポジショニング機器を通常の介護枕と比較して評価すること

方法:
褥瘡リスクのある高齢者の横臥位側臥位を維持し、褥瘡リスクを軽減する。
高齢者介護施設入居者を対象に、通常の介護用枕を使用した場合と目的別に設計された流動式体位変換器を使用した場合の5回分のモニターを行い、観察比較試験を実施した。 ベースラインと1時間後、2時間後に、iPhoneのクリノメーターアプリで身体のアライメントを測定した。 二元配置反復測定ANOVAにより、平均的な横傾斜位置に対するグループと時間の影響を調査した。
サンプル(n=12)の平均年齢は83.3歳(最小74歳、最大97歳)、3分の2(n=8、66%)が女性であった。 主効果では、時間と交互作用が有意にF(2,22)=15.574, p<0.001であった。 位置はベースラインで流動式ポジショナー30.67o、枕26.71oで平均的に差がなかった(p=0.064)。 1時間後の平均位置は流動式ポジショナー29.29o、枕21.47o(p=0.003)、2時間後は流動式ポジショナー26.75o、枕16.64o(p=0.001)

Conclusion:
横向き寝の側臥位を維持するためには、流動式ポジショナーは枕よりも優れていた。 望ましい体位からの体の移動は、ポジショニング介入の有効性に対する大きな脅威であり、体位の維持を補助する装置は患者ケアに付加する価値のあるものとなり得る。 より大規模なサンプルと他の介護環境での更なる研究が必要である